ひとりでも仙人(5)
オレはそのとき初めて
デカブツの背後にいた
二人のチンピラどもを
見ることができた。
肥ったのと痩せたの。
どちらも黒ずくめの服を着て、
痩せっぽちの方は緑に
ふとっちょの方は黄色に
髪を染めている。
呆然と口を開けて
赤毛が飛んでった方を
見やっていた彼らは、
オレと目があった次の瞬間
突風に吹き飛ばされたみたいに
くるくると宙を舞った。
そして、彼らもデカブツと同じ
信号機のてっぺんに引っ掛かった。
路側帯に乗り上げた車のヘッドライトが
ちょうどスポットライトみたいに
三人を明るく照らしている。
情けない顔をして
信号機にぶらさがっている彼らの
髪の色が、左から緑・黄・赤。

オレは歩道の上にへたり込んだまま
その一部始終を見ていた。
交差点はまだ車で埋まっており、
コンビニ周辺は人が右往左往していて、
どこからかパトカーの音が聞こえていた。
しかし、三バカトリオが
どうやってそこに登ったかについては、
まだ誰も詮索していないらしかった。
とはいえオレ自身も
逃げだそうにも足に力が入らず、
尻を地べたにつけたまま
ぼうっとした頭で
いま起こったことを考えていた。
すると、背後から
ひたひたと迫る足音が聞こえる。
あのジジイだ。
あのジジイの仕業だと、
こんどは認めなくてはなるまい。
オレはおそるおそる振り返った。
ジジイはそこに立っていた。
そして
ニヤリと笑みをうかべながら
「腹が、へったなぁ」
と言った。
デカブツの背後にいた
二人のチンピラどもを
見ることができた。
肥ったのと痩せたの。
どちらも黒ずくめの服を着て、
痩せっぽちの方は緑に
ふとっちょの方は黄色に
髪を染めている。
呆然と口を開けて
赤毛が飛んでった方を
見やっていた彼らは、
オレと目があった次の瞬間
突風に吹き飛ばされたみたいに
くるくると宙を舞った。
そして、彼らもデカブツと同じ
信号機のてっぺんに引っ掛かった。
路側帯に乗り上げた車のヘッドライトが
ちょうどスポットライトみたいに
三人を明るく照らしている。
情けない顔をして
信号機にぶらさがっている彼らの
髪の色が、左から緑・黄・赤。

オレは歩道の上にへたり込んだまま
その一部始終を見ていた。
交差点はまだ車で埋まっており、
コンビニ周辺は人が右往左往していて、
どこからかパトカーの音が聞こえていた。
しかし、三バカトリオが
どうやってそこに登ったかについては、
まだ誰も詮索していないらしかった。
とはいえオレ自身も
逃げだそうにも足に力が入らず、
尻を地べたにつけたまま
ぼうっとした頭で
いま起こったことを考えていた。
すると、背後から
ひたひたと迫る足音が聞こえる。
あのジジイだ。
あのジジイの仕業だと、
こんどは認めなくてはなるまい。
オレはおそるおそる振り返った。
ジジイはそこに立っていた。
そして
ニヤリと笑みをうかべながら
「腹が、へったなぁ」
と言った。























